キャンパスにおける性犯罪の防止に取り組む慶應義塾大学有志の声明
声明
以下は、キャンパスにおける性犯罪の防止に取り組む慶應義塾大学有志の声明です。この声明に賛同される、
慶應義塾大学の学生、教職員、卒業生の方は、署名フォームからご署名ください。
今回は、慶應義塾大学の関係者による声明という趣旨から、学外の方はご署名いただけません。
署名の締切は6月末日とさせていただきます。キャンパスにおける性犯罪の防止に取り組む慶應義塾大学有志の声明
慶應義塾大学の学生が性的暴行により逮捕される事件が、報道されているだけでもここ数年で複
数回発生しています。慶應義塾大学は個別の事案について「学生の逮捕について」等の声明を出す
という対応をしていますが、そこには性犯罪という見地に立脚した具体的な言及や主張が見られま
せん。学生による性暴力事件が繰り返し生じることだけでも在学生に多大な不安を与えますが、キ
ャンパスにおける性犯罪の再発を防止しようとする明確な意思が大学から示されないことは、その
不安をいっそう高めることになります。
また、今年4月には慶應義塾大学卒業生が就職活動によるOB訪問中の学生に対して準強制わいせ
つ事件を起こしました。これに対して慶應義塾大学は5月18日現在、何の声明も出していません。
卒業生によるものとはいえ、大学の公式ウェブサイトにおいて「就職に強い大学」を謳い、学生の
就職支援のためにOB・OG訪問の情報提供を行なうことを明記している以上、大学がこうした事件
に無関心であることはできないはずです。慶應義塾大学は就職活動を行なう学生の安心・安全のた
めに何らかの措置を講じるべきです。
慶應義塾大学は、度重なる飲酒事故に対しては、飲酒事故予防のためにさまざまな取り組みをし
ていますが、それに比して、学生の関わる性的暴行事件に対する対応の少なさは際立っています。
男女共同参画室を発展的に再編した協生環境推進室では、学生がキャンパスにおいて互いの人格を
尊重し多様な価値観を認め協力して生活を送ることが目的として掲げられています。その目的を達
成するためには、性犯罪の防止に対しても飲酒事故の防止と同程度以上の取り組みが求められるは
ずです。
キャンパスにおける性犯罪の防止に取り組む慶應有志一同は、慶應義塾大学がこれまで性犯罪を
防止するための十分な取り組みをしていないことを憂慮し、慶應義塾大学に以下のことを要求しま
す。一、慶應義塾大学は、キャンパスにおいて学生が安心して生活を送ることができるよう、性犯罪の
防止に取り組む意思を明示的に示してください。一、学生に対して性犯罪を防止するための啓蒙・教育活動を行なってください。具体的には、新入
生や在学生に向けたガイダンスに性犯罪の防止に関する具体的な内容を盛り込んでください。また
、「飲酒に関する注意喚起」と同様に、定期的に「性犯罪を防止するための注意喚起」を実施して
ください。一、学生が安心して就職活動を行なえる環境を整備するために、就職活動におけるOB訪問中の性
的暴行に対する声明を出してください。
以上2019.5.18公開
・宛先
1)慶應義塾大学塾長
2)協生環境推進室(三田)
3)学習指導主任会(日吉)・呼びかけ人
大串尚代(文学部教授)
粂川麻里生(文学部教授)
工藤多香子(経済学部准教授)
川村文重(商学部准教授)
渡名喜庸哲(商学部准教授)
西尾宇広(商学部准教授)
高桑和巳(理工学部教授)
谷虹陽(文学部学生)
署名フォーム
声明に賛同される、
慶應義塾大学の学生、教職員、卒業生の方は、こちらから署名してください。賛同人リスト
署名時にお名前の「公開可」を選択した方のみ掲載しています。
それ以外の方も含め、合計で897名の方々からご署名を頂きました。
(※署名活動の終了に伴い、賛同人リストは全て非公開とさせていただきます)
お問い合わせ
Email
keio.yuushi.2019@
gmail.com 関連情報
この問題に関して、学生有志が企画した以下のシンポジウムが開催されました。
「キャンパスにおける性犯罪を防止するには」
2019年6月21日(金) 18:15-20:00(開場18:00)
慶應義塾大学日吉キャンパス 来往舎1階シンポジウムスペース
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